この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
訪問 パティシエSana
第9章 訪問、三度のあの男
 Sanaは無言でドアを開けて、あの男を迎え入れた。あの男は礼儀正しく挨拶し、靴を揃えて玄関を上がって来た。Sanaはそのまま身を翻って居間へ戻ってしまった。
 Sanaはテーブルの前にすでに座っている。のっそりと這入ってくると、座布団を勧めるSanaを手で抑えて前に座った。あの男とSanaはテーブルの横で対峙した。遮るものは何もない。
「ご無沙汰しておりました。お呼びですので参りました」とあの男。
「仕事辞めたのですか。登録ありませんになっていますが」とSana。
「いえ、辞めたのではなく、謹慎中になっています」
「謹慎中。トラブルですか」
「一方的に女子大生を身籠らしたとクレームになったのです。嫌疑は晴れたのですが、報告がなかったとの告知義務違反を言われていましてね。聞きたいのですか」
「それほど聞きたいわけではありませんが、遣りかねませんからね。ちっとも驚きません」
「だから、その女子女大学生とは何でもないのですよ、本当に」
「へー、私には好き放題にしたくせに。お陰様であそこは別物になってしまいました」
「それは、それはどうも」
「どうもとはなんですか。連絡もしないで、このまま何事もなかったように逃げるおつもり」と睨んでいるSana。
「逃げるならお邪魔しません。ちゃんと分かるようにしておいたつもりです。また、誰かに分からないようにしておく、用心も必要です。あれから業務一時停止になるとは思ってなかったもので」と、言い訳をした。話題を変えようとしてあの男は、
「ところで、ここに並んでいるグッズはどうされたのですか」とテーブルに陳列されている物を指さした。
「体を張って稼いだ戦利品です」と少し自慢げに鼻に皺を作って言ったSana。
「え、体を張ったのですか」とあの男は驚いた。
「以前に話をした○○坂に行ってみたら、クリップを拾った男が現れてね。色々言われて、誘われるままにプレーに参加したら、その記念として貰ったものです」と澄ましている。
/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ