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Kiss Again
第5章 フレンチトースト
 顔を洗って出てみると 別ないい匂いがした。

 「冷凍庫に パンがあったから フレンチトースト 作ってみました」
 にこにこして 言う。
 「卵 あったんだ」
 「うん。いっこだけ」

 それ いつのだろう・・・
 牛乳は 昨日 買ってきたけど
 卵? おぼえてない。
 パン、とか いつのだよ。

 まっ 死にはしないだろ。

 湯気がでているフレンチトーストを ひとくち 食べる。
  同じようにひとくち食べた愛美は 口をすぼませる。

 おれは 黙って もうひとくち食べた。

 おれを見ながら
 「おいしくない、ね」

  「ん? そうか」
 もうひとくち食べると
 「周くん 勇気 あるね」

 確かに パンが冷凍庫に入っていた歳月を思わせる匂いがした。
 でも 愛美がおれのために作ってくれたのだと思うと 我慢できなくは、ない。

 「お前も食べないと また倒れるぞ」
 愛美は すごく小さめのひとくちを口に入れ 噛まずに飲み込んだ。
 「がんばれ 愛美」
 「こんなこと がんばらない」

 なんかおかしくて 満たされて 笑った。

 恋人同士みたいな時間。
  コーヒーがおいしい。

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