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不誠実なカラダ
第4章 愛されたい それよりも
夕食を食べ終え、部長は部屋の鍵を取りに行った。

この景色を見るのも、終わりかもしれない。

そう思った時だ。

部長に、何気ない一言を掛けられた。

「今日は、泊まりでいいよね。」

一旦治まったと言うのに、また心臓が早く動きだす。

「高杉?」

「は、はい。」

鍵を受け取った部長と、エレベーターに乗る。


ー 泊まりでいいよね -


その一言の意味を、どう受取ればいいのか。

エレベーターが動いている間、ずっと部長の顔を見れなかった。

「もうすぐ着くよ。」

ふいに部長を見ると、彼と目が合って、恥ずかし買いもなく、見つめ合ってしまった。

部屋に着いたら、この人に抱かれる。

ドキドキして、心臓が口から出そうになった。

どうしてこんなに、緊張するの?

自分を落ち着かせようと、胸に手を当てた。


「あー、疲れた。」

だが部長は部屋に着いた途端、椅子に体を投げ入れた。
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