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フレックスタイム
第7章 入籍と過去の女
退院の時間は、午後3時頃にすることにして、
翔吾さんが事務手続き等をしたり、
薬を受け取ったりしてくれた。

昨日着ていたものは、
雨と泥と血液で汚れてしまい、
しかも転んだ時なのかカッターのせいか、
切れているところもあったので、どうしようかなと思っていたら、
ランチを買いに出掛けた翔吾さんが、
「ついでに買って来た」と言って、
見慣れたブランドのワンピースと下着一式と黒い革のスニーカーも抱えて戻ってきた。
バッグも磨いて新しいツイリーを巻き直して貰って来てくれてた。

ニコニコしながら、
「いつものラップワンピースは新作なんだって。
柄物のにしたよ?
それと被りで着れるやつ。
手に包帯してるから、
被って後ろでファスナーのヤツより、
こういう形が良いでしょ?
あと、下着売場で、
ゆったりした部屋着もあったから。
なんなら、こっちを着る?
手に負担無い方が良いかな?」と言う。

「でも、先にランチだな?
デリで、パスタとかサラダにしたよ?
食べさせてあげようか?」と言う。

確かに器を持てないから、
甘えて食べさせて貰った。


ゆったりした部屋着に着替えて、
荷物を纏めて、
ナースステーションに声を掛けてから退院した。

看護婦さん達が、
「お菓子、ご馳走様です」と言っていたので、
また、翔吾さんてば、差し入れしてくれたのねと思った。


帰宅すると、お母様とケン、古川さんが心配そうに迎えてくれた。


「ご心配をお掛けしました。
ちょっと左手、怪我をしてしまったので、
暫くの間、朝食とケンのお弁当、
古川さんに助けて貰わないといけなくなりました」と言うと、

「無事で良かったわ!」とお母様も古川さんも涙を流している。


ケンは少しキョトンとした顔をして、

「マミー、お怪我したの?
大丈夫?」と、
左手の包帯をそっと撫でた。


「大丈夫よ。
でも、お風呂でケンを洗ってあげられないかも?
ダディにやって貰うのでも良い?」と言うと、

「良いよ。
でも、マミーを洗うのは、
僕のお仕事だよ?」と笑って言った。

「折角、水着を用意したのに、
プールや海にも行けなくなっちゃったわね」

「プールはね、幼稚園で入るから大丈夫だよ?
僕がマミーに教えてあげるね?」


「とにかく、思ったより酷い傷だったから、
気をつけてあげてくれ」と、
翔吾さんが言った。
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