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フレックスタイム
第2章 秘書室へ
ケンが短いお昼寝から起きて、
また私をグズりながら探してる気配がした。

「ケン、こっちよ?
リビングに居るから」と言うと、
仔犬のように走ってくる。

「ほら。お家の中では走らないで?」と言っても、
私の処に一目散で走って来て、飛び付いてくるので、
私はその勢いで倒れてしまった。


「おいおい、佐藤さんをソファで押し倒すなんて、
20年早いぞ?」と社長が笑う。

「20年したら、私、凄いオバチャンですよ」と自嘲気味に言った。


「あれ?何歳だっけ?」


「履歴書で確認しなかったんですか?」


「うん。忘れてた」


「33です」


「そうか。
もっと若く見えるけど、行動は落ち着いてる」と言った。


そして、クリーニング屋さんが来て受け渡しをすると、
「さて、買い物に行こうか?
歩きで良いかな?
今日はずっと座ってたから、身体が鈍っているんだよね?」と言うと、立ち上がる。


「外でもマスク、外してくれるかな?」

「はい。
承知しました」

「僕も行って良いんだよね?」と、
ケンも立ち上がって、私の手を引いた。




のんびり渋谷まで歩いて駅近くの百貨店に入る。

ニューヨークブランドの店に行くと、

「ここでワンピース、適当に選んで?
秘書っぽいでしょ?」と言う。

「えっ?ここのお洋服、高いですよ?
それに似合わないから…」

「大丈夫。
背は低いけど、胸は大きいから似合うでしょ?
あ、これ、セクハラ発言になるかな」と笑って、
近くに居た女性店員に、

「彼女、秘書室に配属されることになった。
それ風の服を選びたいから、
手伝ってくれる?」と言った。


「畏まりました」と言うと、
念の為と私のサイズを測ってから、
七分袖や五分袖のシルクジョーゼットのラップワンピースや、
シルクシフォンのワンピース、
そしてスーツをいくつか選んで並べる。

黒や紺のものや、
少し華やかなプリントのものを、
店員さんと社長とでどんどん選んで行った。


「試着してみて?」と言うので、
取り敢えず、黒いのを手に、試着室に入った。


「うん。良いね。
他のはどうかな?」


「もうこれで良いですよ。
ケンも飽きちゃうでしょ?」と言うと、

「そうか」と言って、女性店員に何かを言って見せると、
そのまま次の店に行こうか?と言って、
今度は靴を見ようと言う。
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