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フレックスタイム
第2章 秘書室へ
「飯、食って行こうか?」と携帯を持ち、電話を始める。

「好き嫌い、ないよね?」と訊きながらも、返事も待たずに予約してるようだった。


タクシーで向かった先は、表参道のシュラスコ料理店だった。

ケンは手慣れた感じで、
私と手を繋いでサラダや副菜を取りに行く。


店員さんもお客様も、
外国人が多くて賑やかなのが、
ケンにとっては心地良いらしい。


私もお肉は大好きなので、
ケンと競争するようにおかわりしまくっていた。

社長はのんびりお酒を飲みながら、
私達の半分位のペースで食べていた。


「サラダもちゃんと食べないとダメですよ?」と言うと、

「取りに行くのがめんどくさいんだ」と言うので、
ケンと2人で、
ダディプレートを作ることにして、
サラダバーに行った。


「ダディは、好き嫌いあるのかな?」と訊くと、

「知らない」と言う。

だから、
「なんでも食べさせちゃおう!」と、
彩りだけで、2人で選んだ。


「お残し、ダメですよ?」と言ってお皿をケンから渡して貰うと、

「綺麗なお皿になったね。
ケン、ありがとう」と言いながら、
ゆっくり嬉しそうに食べた。


ポラロイドカメラを持って陽気な店員さんがやって来た。
ケンは嬉しそうに私の膝に乗って、ピースサインを作る。
社長は私の後ろ立って肩に手を回した。

渡された写真をケンがパタパタと振るけど、
「そんなに振らなくても大丈夫なんだよ?」と社長は笑う。


浮かび上がった写真を見ると、
ケンはハーフのように愛らしくて、
背を屈めて私の肩に手を回す社長は綺麗に日に焼けた顔と白い歯が印象的だった。
短めの髪はいかにもスポーツマンぽいけど、
顔立ちはどちらかといえばスッキリした醤油顔で、
やっぱりケンとは似てないなと思った。

普段はスーツ姿だけど、
休日のパーカーとTシャツにジーンズ姿も、
なかなか素敵だなと感じた。

そして私は…
すごくぎこちなく笑おうとして失敗した顔だった。
本当に可愛げがないと、
我ながら可笑しくなって笑うと、

「佐藤さん、写真撮る時、
そうやって笑えば良いのに」と社長に言われてしまった。

お店の方に油性ペンを貰って、
写真にケンが日付と名前を書いてくれた。

Daddy, Lily & Ken



社長はその写真を大切そうに長財布の中に仕舞っていた。

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