この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
フレックスタイム
第3章 秘書室の女
秘書室に戻ると電話が終わっているようだったので、
池田さんに改めて挨拶をした。

「本日から秘書室に配属された佐藤百合です。
宜しくお願い致します」

チラリと私を見た後、
目を逸らしてパソコンを見ながら、
「宜しくね」と言った。


社長室から、室長と社長が出てきて、

「田中さんと佐藤さん、
ちょっと一緒に来て。
あ、佐藤さんはパソコン持ってきてね」と言われたので、
後に続いた。


会議室に入ると、
役員の前で室長から紹介される。


「秘書室の田中さんが、今週で出社が終わって今月末で退職になります。
それで、本日から佐藤さんが秘書室に入りました。
海外マーケからの異動です。
田中さんの後任ではなくて、
社長と僕の直属になるので、宜しく。
田中さんは戻って良いよ。
佐藤さんは、そこに座ってて」と言われたので、
「皆様、宜しくお願い致します」とだけ挨拶をしてから、
末席についた。


チャットで室長から、
会議資料のありかが飛んできたので、
それを確認しながら、役員のことをチェックしていった。

勿論、顔と名前くらいは知っている人もいたが、
ほぼ初対面のような人もいた。

名前と顔、声のトーンや喋り方、所作から感じる雰囲気や性格などもメモしながら、会議の内容を追い掛けた。


1時間程の会議が終わり、出席者を見送り、
テーブルを拭いてから、
机下などに忘れ物がないかも確認した。

お一人、メモパッドを忘れていたので、
デスクまでお待ちした。
お名前を呼んでから、
「こちら、お忘れではないですか?」と言うと、

「名前も書いてないのに、良く俺のだって判ったね?」と言うので、

「お座りになっていた席で確認しましたので」言って、
頭を下げて会議室に戻り、
残った水のボトルをキッチンに運んでから、パソコンを持って席に戻った。


「お疲れ様。
忘れ物したヤツは、ワザと忘れたな。
佐藤さんと話がしたかったみたいだな?」と笑いながら、
「30分あるから、ランチミーティングに行く準備して?
出席者の名前と会社名、役職覚えてね」と室長が言った。


パソコンに向かって、確認しながら覚えていると、
池田さんが「はい」と言いながら名刺の箱を渡してくれた。

/167ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ