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フレックスタイム
第5章 辛い過去
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私は更に、社長の手を下の方に持っていった。
「結婚してた頃、夫が嫉妬深くて…
私が浮気しないようにと、
永久脱毛させられたんです。
恥ずかしくて、温泉とか、入れません」と、
紅い顔をしながら言った。
「さすがに植毛は出来ないだろうけど…
別に気にならないよ?
スッキリしてて、良いんじゃない?
舐めやすそうだし。
あっ、ちょっと下品な言い方しちゃった。
イエローカード、出されるかな?」と笑った顔は、
そんなに嫌らしい顔でも下品な顔でもないので、
私も釣られて笑ってしまった。
「良かった。
恥ずかしくて言えなかったの」
「なんだ、そんなことか」と笑って、
後ろから耳朶にキスをした。
「他に、百合の身体に、
秘密はあるのかな?」
「身体にはないと思いますが…。
お話すること、たくさんあります」
と言うと、目を閉じて思い出すように話を始めた。
「嫉妬深いって言っても、
妊娠した後は…何もされなかったんです。
本当に何も…。
触れられることもなくて、
キスもなくて。
相次いで夫のご両親が亡くなったから、
病院のことで忙しかったのかも。
だから、私は、
いつも子供と2人で過ごしてました。
私が外出するのも嫌がったので、
幽閉されてるみたいだった。
唯一、中学の頃から続けていたお茶のお稽古は、
車で連れて行ってくれたけど、帰りまで車で待ってるし、
お花の先生は、家までお稽古に来て頂いてた。
買い物も私だけで外に出るのは許されなくて、
食料品から日用品に至るまで、すべて配送。
子供と遊ぶのもお庭の中だけ。
たまの休みに、車で3人で出掛けることはあったけど…。
あ、話が判りにくいですよね?
最初から話しますね?」
そう言いながらも、
上手く話せるのかも判らず、
目を閉じると目眩に襲われるような感覚になり、
ぐらりと身体が傾いてしまい、
社長に寄り掛かってしまった。
「結婚してた頃、夫が嫉妬深くて…
私が浮気しないようにと、
永久脱毛させられたんです。
恥ずかしくて、温泉とか、入れません」と、
紅い顔をしながら言った。
「さすがに植毛は出来ないだろうけど…
別に気にならないよ?
スッキリしてて、良いんじゃない?
舐めやすそうだし。
あっ、ちょっと下品な言い方しちゃった。
イエローカード、出されるかな?」と笑った顔は、
そんなに嫌らしい顔でも下品な顔でもないので、
私も釣られて笑ってしまった。
「良かった。
恥ずかしくて言えなかったの」
「なんだ、そんなことか」と笑って、
後ろから耳朶にキスをした。
「他に、百合の身体に、
秘密はあるのかな?」
「身体にはないと思いますが…。
お話すること、たくさんあります」
と言うと、目を閉じて思い出すように話を始めた。
「嫉妬深いって言っても、
妊娠した後は…何もされなかったんです。
本当に何も…。
触れられることもなくて、
キスもなくて。
相次いで夫のご両親が亡くなったから、
病院のことで忙しかったのかも。
だから、私は、
いつも子供と2人で過ごしてました。
私が外出するのも嫌がったので、
幽閉されてるみたいだった。
唯一、中学の頃から続けていたお茶のお稽古は、
車で連れて行ってくれたけど、帰りまで車で待ってるし、
お花の先生は、家までお稽古に来て頂いてた。
買い物も私だけで外に出るのは許されなくて、
食料品から日用品に至るまで、すべて配送。
子供と遊ぶのもお庭の中だけ。
たまの休みに、車で3人で出掛けることはあったけど…。
あ、話が判りにくいですよね?
最初から話しますね?」
そう言いながらも、
上手く話せるのかも判らず、
目を閉じると目眩に襲われるような感覚になり、
ぐらりと身体が傾いてしまい、
社長に寄り掛かってしまった。
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