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フレックスタイム
第6章 婚約、そして初めての夜
翌日、ケンを幼稚園に送り届けてから出社して秘書室に入ると、
内線で奥の社長室に入るように言われてノックをして入ると、
中に社長と伊藤室長がソファに座っていた。

室長は、ニヤニヤ笑いながら、
隣に座るよう声を掛ける。

「失礼致します」と言って座ると、

「あれ?指輪は?」と社長が言うので、

「いつものをしておりますが?」と答えると、
伊藤室長が笑い出す。

「ほら?
優秀な秘書は、
公私混同しないんだよな?」と目尻に涙を浮かべながら笑う。

「あの?
何のお話でしょうか?」と言うと、

「酷いな。
伊藤さんに俺達のこと、言ったんだけど?」と社長は憮然とした顔で言う。

「あの…。
まだ、方針を決めておりませんので、
公にする時期ではないかと?」


「ダメだ。
笑い死ぬ。
よく、YESって言って貰えたな?
ケン坊を使って母性本能に訴えたのか?」

「笑い事じゃないよ?
本当に俺達、結婚するんだけど?
百合のご両親にも許しを受けて来たんだから」

「仕事はどうするんだ?
秘書室長を佐藤さんに渡して、
僕は違うセクションにってなってたよね?」


「えっ?
そうなんですか?
でも、こんなフレックスタイムの私では…」

「だから、フルタイムで秘書として、
社長にぴったりマークして貰おうと思ってたら…
家でまで一緒だなんて…」と、
室長はまだ笑っている。


「それなんだけど、
俺の母も戻ってくるし、
百合のお母さんもケンのこと、可愛がってくれそうだから、
お祖母ちゃんパワーを借りたらどうかなって思ってるんだ。
勿論、協力して貰えるか訊かなきゃいけないし、
ケンの気持ちも確認しないといけないし」

「それなら、仕事は回せそうだな」

「佐藤さんの方は、どうなの?」


「私なんかに、
秘書室長なんて務まるのか、正直不安です」

「もう少し、ここの仕事はするから、
フルに僕について回って、秘書業務して貰えば良いし、
こいつにしっかり、YES・NOを言える佐藤さんなら、
大丈夫だと思うよ?」

「じゃあ、決まりだね?」と社長が言う。


「後は、社内への発表のタイミングと、
外部への公表のタイミング、
挙式のことだな?」

「今週末、母が戻ってきて、ケンのことを相談して、
来週の定例会議で、役員には伝えようと思う」


ひとまず、
「承知しました」と私は答えた。
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