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フレックスタイム
第6章 婚約、そして初めての夜
この週は、ひとまず同じペースで、
仕事とケンの送り迎えと家のことをこなしていた。

週末にと言っていたお母様は、
引越し業者さんの都合で、
水曜日に戻ってきた。

荷物の梱包は全て業者さんにお任せだったようで、
ケンと帰宅した時には殆どの段ボールは片付いていた。


「わー!
グランマ、帰ってきてくれた。
嬉しいな」と、
和室を走り回るので、

「ケン?
お家の中で走っちゃダメよ?」と言うと、
すぐに動きを止めて、
甘えて私に飛び付いてくる。


「リリィとオヤツ、作って、グランマにあげたい」と言うので、

「じゃあ、お着替えして、
うがいと手洗いしましょうね?
お母様、一休みされたらリビングにどうぞ?」と言って、
ケンと手を繋いで和室を出た。

そして、せっかくだからと、
白玉団子を作って、
市販の茹で小豆をベースにお汁粉風なオヤツを作ってみた。

ダイニングテーブルに座って、
のんびりオヤツタイムを楽しんだ。

薄茶も点ててお出しすると、
ケンも飲みたがる。


ケンがソファで、
自分の描いた絵を見せながらあれこれお話をしてるのを見ながら、
夕食の支度と常備菜の支度をした。

「お母様、好き嫌いとかアレルギーはありますか?」と訊くと、

「わたくし、何でもいただきますよ?
でもね、お料理は下手なの。
ずっと、お手伝いさんがやってくれてたから…。
古川さんのこと、
あの女が追い出してしまったから…」と言うと、

「そうだ。連絡してみようかしら?
百合さんも、会社のこととお家のことでは、
大変でしょう?」と続ける。


「あの…。
社長にお伺いしてみましょうか?」

「そうね。
この家の当主は翔吾さんですものね?
わたくしは隠居の身ですから」

「そんな!」

「きっと、百合さんなら、
古川さんと上手くいくわ」とニッコリ笑う。


お母様が戻ったことを連絡しておいたので、
珍しく社長は7時過ぎには帰宅してくれた。

4人で食卓を囲みながら、
「古川さん、戻って貰えないか連絡したらどうかしら?」とお母様が言うので、
早速連絡をしてみることになり、
お母様が戻ったのなら、喜んで戻りますと言ってくれたようだった。


「紹介所から来た人たち、
ケンも懐かなくて続かなかったし、
古川さんなら安心だよ」と社長は言った。





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