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フレックスタイム
第7章 入籍と過去の女
個室でのんびりと思ったのと、
年齢層が高い顔ぶれなので、
豆腐懐石のお店にして、2台のタクシーで家を出た。

両親に少し移動中に話をしようとして、
両親の乗る方に乗った。
ケンがこちらに乗りたがったので、
「どっちが早く到着するか競争しましょうね?」と言うと、
嬉しそうに翔吾さん達の車に乗った。


「今日は突然、ごめんなさい。
びっくりしたでしょう?」

「何があったのかと思ったよ」と父が笑う。

「離婚したケンの母親がね、
突然家に来て、
ケンを連れて行くって言ってるとお母様から連絡来て、
急いで会社から戻ったの。
それで…そういうこと、されないように、
法律上も早く母親になろうと思って、
婚姻と特別養子縁組の手続きをお願いすることにしたの。
翔吾さんの弁護士さんを呼んだら…
大学の佐々木先輩のお父様だったから、
びっくりしちゃったわ」

「そうだったのか。
大変だったな」

「ケンがね、
きっぱりと、自分のマミーはリリィだからって言ってくれたの」

「本当に優しい子ね?」

「子供がいたら楽しめないからって、
ケンを置いて男の人の処に行ったのに、
何で今頃って思ったけど、
また来るかもしれないから鍵やセキュリティも変えたの。
でも幼稚園の帰りとかも気をつけるように言われたのよね」

「お迎えとか、仕事の終わるまでに面倒みるの、
手伝えるから、
あちらのお母様がご都合や体調悪い時は、
遠慮しないで言ってね?」

「ママ、ありがとう」

…ケンの出生のことは、わざわざ話すこともないと思った。
あくまで、ケンは翔吾さんと私の子供だ。


「ママは…オオママって呼んで貰いましょうか?
翔吾さんのお母様は、グランマだから」と私が言うと、

「じゃあ、私はオオパパかな?」と、
父が生真面目な顔で言うので、
母と2人で笑ってしまった。


接待で何度か使っているお店だったので、
とてもリラックスして食事が出来た。

4歳児がいることを電話で伝えていたので、
豆腐ハンバーグや鳥の唐揚げなどをワンプレートに載せた子供用のものも準備していただいた。

「ケンのプレート、美味しそうだな?」と翔吾さんが言うと、
「んー。
マミーにはあげるけど、
ダディはダメだよ」と言う。

えっ?
今、マミーって呼んでくれた?
そう思ったら涙が出てしまった。
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