この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そぶりをやめて
第11章 半年と3日
「本当に今までありがとうね」
「こちらこそ、本当にお世話になりました」

先生というより、奥さまと涙涙の別れとなって、汐里は7年ほどお世話になった職場を後にした。

年内までは事務処理をするらしいが、仕事量が激減したのもあって、汐里はもう9月いっぱいで退職することにしたのだ。


兄の成道と倫子の夫婦が手がけるカフェも、段々形になりつつある。
ハンバーグをメインに、様々なアレンジをするカフェ兼お弁当屋さんに決まった。
お店の名前も、ほぼ決まって。
ロゴやら、チラシ、ホームページなどなど、汐里も少しづつ手伝い始めている。

お店の改装ももうすぐ終了予定で、11月のオープンを目指す。


今までとは全く職種が違うので、戸惑うことも多いが、それはそれで楽しくなってきている。

なんだかんだと、仕事終わりに、実家寄ったり。
マンション帰ってもパソコンで連絡を取りあったり。

のんびり過ごしていたコロナ禍でのここ1年ちょいが嘘のような忙しさである。

明日からは、お店の方に専念出来るので、少し楽になりそう。



とりあえず今日は、真っ直ぐマンションに帰る。

いつもなら、スーパーに寄って晩御飯の買い物をするのだが、成道が試作品とかでハンバーグを山ほどくれたのがまだ家にある。

チーズハンバーグ、トマトソースハンバーグなど、ありふれた種類の他に。
インド風カレーがソースになったのとか。
パクチーまみれのハンバーグ、など。冒険したヤツもあって。
どれも感想を求められている。


佳佑がそろそろ根をあげないか、不安ではあるけど。
それでも食べないと減らないし。

肉が好きな佳佑の意見を、成道がすごく頼りにしてるのもある。

休みの日も何かと協力してくれるので、本当にありがたいし。



ただ、ここ最近ー。

いや、ここ最近というより、新婚旅行を兼ねたキャンプの4泊5日。
あの濃密な5日間が終わって、すっかり『落ち着いた』のだ。

それまでの1ヶ月ほどは、毎日のように。
そして、あの5日間はビックリするほどの回数、セックスをした。

だけど、その翌日から、くっきり。
いまは、結婚当初並の頻度でしかない。


不満、って訳じゃないけど、なんか腑に落ちない。
/240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ