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そぶりをやめて
第11章 半年と3日
「いつから弁当は始めるの?」
「うーん。2週間後あたりかなぁ」

改装が、厨房はもう出来てて。客席のあたりなど残りわずかだ。
あとは、お弁当などを入れるショーケースを注文してるし。
店内の飾り的なものを、来週あたりに倫子と汐里の二人で、佳佑とベッドを買いに行った近隣の県の、某大型家具屋に行く予定だ。

成道に任せていたら、インドの仏像とか、アフリカの派手な布とか、インディアンの品々とか置きそう。
汐里の実家や、成道たちの家に、成道が若い頃世界各地で買ってきたヘンテコな土産が散乱してる。
神様めいた置物が多くて、捨てるに捨てれないのだ。

「ある意味、映えるんじゃね?」
「えー。統一感無さすぎるよ〜」

食後は2人並んで洗い物や片付けをすませて、汐里がデザートの梨を剥く。
佳佑の実家から、おすそ分けで貰った梨だ。
剥けた梨を、横から拭いた皿を仕舞い終えた佳佑がつまんでいく。

「ちょっと~、フォークで食べてよ~」

「ほっかぁ、じゃ。大丈夫?明日から」

フォークを差し出して、齧りかけで手に持ってる梨に刺してやる。

「うん?大丈夫だよ〜」

ここ1ヶ月は、弁護士事務所の残務処理の仕事と、カフェの仕事のどちらもが中途半端だった。
これからは、専念出来るのがありがたい。

「朝は早いの?」
「ううん。今までと一緒~」

当分、昼間しかお店は開けないし。
弁当の仕込みは前日にやるので、朝もそんなに早くはない。

テーブルに剥き終わった梨の皿を乗せる。

「この梨めちゃ甘いよね〜」

お酒より、こうやって食後のデザートを一緒に食べるのが、2人の性に合っている。

「俺、フルーツの中で梨が一番好きかも」
「えー。スイカの時もそう言ってなかった?」

いつものように奪い合うようにして、大きな梨だったがあっという間に食べ尽くした。

フルーツを剥くのが苦手な佳佑が、皿やフォークを洗ってくれる。
汐里がその間にテーブルを拭いてー。

いつものルーティンだ。

「さて、運動しよ!」

いつもなら、フィットネス系のゲームを始める佳佑の横で、汐里は自身のパソコンに向かう。
以前はヘッドホンでネットドラマなどを見ていたけど、今はお店のホームページやらSNSやらの下準備だ。

でもそれは、普段昼間に出来ないからで。

今日は早く寝てしまおう!
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