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そぶりをやめて
第14章 入籍13日前
そりゃ、10代のころの”元気”はナイけども。
まだまだ現役だと思っているけど。
なんだ、もう枯れちゃってると思ってる?失礼だな。

「だから!...私、相手に。出来るのかって、事!」

...ああ。

やっと意味が分かった。

確かに。
ほぼ幼馴染みたいな同級生と、そういう事をするってのは照れがあるかもしれない。
でも、別に。出来なくはナイ...。と思う。

「...大丈夫でしょ」

ちょっと間が出来てしまった。

でも、それは仕方ないっしょ。

たなっちと結婚ありかもと思った時、そっちの事がよぎらなかったかと言うと嘘になる。
だけど、それはたいした問題と思わなかった。
んなの、長い結婚生活からしたら、ごくごく一部のことだし。

でも、それって男側から見た時の事で。
女性側からしたら、大問題なんだろうか。


「...私。元カレに『そんな気になれない』って言われた事があって」

なんだそれ。

「軽く、ちょとトラウマ?みたいになってて、さ」

お冷を飲み干して、コップを持て余している。

たなっちは、なんか絶対勘違いしてると思う。
そいつがそんな事言ったのは、他に女が出来たとか。
別れたくなって、とか。
そーいう、身勝手な理由だと思う。

だけど、今それを言っても、確かめることは出来ないし。


「じゃ、試してみる?」

「...はい?」

マスクを装着し、伝票を持って立ち上がる。

「試す?え、試すって...」

「セックス出来るかどうか。それさえクリアしたら、結婚してもいいってことでしょ」

2人のコートやダウンが壁のハンガーにあって、それを取る。
佳佑につられて立ち上がったたなっちに、ダウンを渡す。

「え、今?これから?...嘘でしょ?」

レジに移動する佳佑を、たなっちが慌てて追いかける。
お会計を済ませて、お店の前に出る。

「俺だって子ども欲しいし。あ、もちろん、たなっちが俺とセックスすんのが嫌なら辞めよう」

そりゃ、セックス出来ないなら、結婚は無理だろう。

そう考えると、結構重大なポイントだったりするかもしれない。

カラダの相性もあるだろうし。

「でも、俺は試してみたい」

これは素直な本当の気持ち。

「...たなっちは?」


沈黙したままだ。

そうか、無理なのか。ちょっと、ショック。


「...試してみてもいい、かも」
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