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そぶりをやめて
第15章 158日
「あっ、あんっ...」

腰を動かす度に、汐里の控えめに喘ぐ声がコテージに響く。

コテージは、三角屋根をそのまま利用したロフト仕様になっていて、リビングやキッチンと、ベッドのあるロフトは一体となっている。

なので、寝室部分の天井はさほど高くない。
が、下のリビングに向かって広くなっている。

いつもの箱型ともいえる寝室とは、声の響く様子が明らかに違う。

「声、今日は我慢しなくて良いんじゃない?」

多分、声を無闇に出さないのは、汐里の性格だろうし。
そこまで、佳佑も重要視している訳ではない。

だが、そう言ってみたかった。

いつもと違う汐里が見てみたい。

「っ、我慢して、あっ、ないもっんんっ」

涙目になって、首を振っている。

絶対してるじゃん。


こうやって我慢して悶える汐里もエロくて、すげーイイけど。

いつにない嬌声を上げてイキまくる汐里が見てみたい。

こうなったら、この旅行期間中に、我慢なんて出来なくしてやる。


佳佑が知る限り、汐里は『ツンデレ』と呼ばれる部類だろう。

普段は、そっけない、というか。
ごく普通の友だちみたいに接してくる。
ベタベタなんて絶対しないし。
というか、ちょっと距離があると感じる時もある。

ベッドの中では、甘えるのとは違うが、凄く積極的だし。
欲しがりというか、結構ハードに求めてくる。

「もっと奥まで、キて...」

っ、これだ。

あまり奥を突かないよう、調整してたのに。

今日は、じっくりゆっくりヤりたい。
たっぷり時間はあるし。

そんなイキ急がなくても。

「奥まで?...こう?」

仕方なく、ゆっくり奥まで進んでみる。

「っあ、...それ、イイっ、...ああっ」

腰を反らして、汐里が気持ちよさそうに揺れている。

太ももを引き寄せて、両肩にそれぞれ担ぐ。

その動きに何をするか察した汐里が、期待の目を向けている。

「...佳佑っ」
「もっと、奥、でしょ」

ぐぐっと体を近付けて、ゆっくりだが奥深い所を突く。

反り返っていた汐里の腰が今度は丸まってゆく。

「...ああっ!んんっ、...凄い、奥っ、あああっ」

数回奥を深く突いただけなのに、汐里が体を震わせて果てた。

佳佑の着ていたTシャツをかなり握りしめて。

今日の為に買った新しいヤツなのに。
でも自分が悪い。
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