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そぶりをやめて
第15章 158日
「それっ、あああっ、...もっと、もっとシてぇっ」

曲げた両足を両肘にひっかけるようにして、腰を振り入れる。

ずんっずんっと音がするかのように奥を狙う。

「っああ、そこっ、そこイイっ、...あああっ」

汐里が背中をあり得ないほど反り、そうかと思うと次の瞬間は、頭を上げて体を丸め、バウンドしているかのように大きな音を立ててシーツの中をのた打ち回る。

その暴れ回る体の上を、佳佑も飛び跳ねるようにして、2人して大きく跳ね動く。

「ああっ、きもちっ、ああああっ、イっっくぅ!...ああっ!!」
「っ、汐里っ...。俺も、もうっっ。...ああっ!」

先に汐里が激しく体を反らしガクガクっと震えて果てると、そのナカに佳佑が熱を勢いよく奥へと放つ。

全て絞り取られるかと思うほど、ぎゅいぎゅいと締め付けてきて。
思わず何度も腰を打ち付ける。

「っくっ!!うっ!」
「...んあっ、んんっ」

精魂尽きたってこの事かと実感する。
力尽きて、汐里の体に覆いかぶさり。
荒い息を繰り返しながら、いまだ震える汐里の体をかろうじて抱きしめた。
汐里も手を伸ばして、汗がしたたる肌が密着する。
唇を首筋から這わせキスを落とす。
次第に顔に近づいて、その唇を捉える。

どちらもが舌を差し出し、音を立てて貪る。

「汐里...。煽りすぎだから」

「?」

無自覚なのか?
無意識なのか。
どちらにせよタチが悪すぎる。

「ほんとヤバいって...」

まだ少し痙攣してる汐里のナカから、ずるりと引きあげる。
そのままシーツの中を反転して天井を見上げた。

「...っ、は...」

佳佑の体にぴったりと寄り添うように寝転んでいる汐里も、まだ震えを抑えられないでいるようだ。

汐里の体の下にぐちゃっとあるシーツを掛けようと、その首に腕を回して引き寄せる。

嫌がるかなと思ったけど、そんな気力もなかったのか。
素直に腕に乗ってきた。
そのまま、佳佑の体に半分乗りあげるようにして、体を寄せてくる。

いつもにないべったり具合に、ちょっと心配になりながら、シーツを持ち上げ2人の体に掛けた。

「...汐里?大丈夫?」

髪を撫でて、様子をうかがう。
まだ声が発せないようだ。

「...すご...った」
「うん?」

聞き返す時には、もう汐里がすぅっと眠りについている。

ほんっと早い。
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