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そぶりをやめて
第18章 220日
目の前に佳佑の顔があるのが、かろうじてぼんやり分かる。

荒い息を繰り返しながらも、口づけを交わす。

「ん...」「は...」

顔にキスを落としてから、佳佑が名残惜しそうに離れてゆく。

体中から力が抜けて、睡魔もやってくるし、何もする気になれない。

佳佑が体を拭いてくれるのも、いつもの事だが、されるがままだ。
お礼も言ってない事に、ふと気づく。

「佳佑...。ありがと...ね」
「...うん。ほら、眠っていいよ」

布団が掛けられて、頭というか、顔なのか、撫でられている感触が僅かにする。

パジャマを着たいけど、そんな気力はない。

今はまだいいけど、これからもっと寒くなったら、こうじゃ困るなぁ。

とか、そんなことを考えながら眠りについた。




「...汐里。いい加減、起ろよ〜」
「んー?」

グラグラっと体が揺すられて、何とか目が覚める。

「もう昼が来るんですけど」

休みなんだから、別にいいじゃん。
枕を抱えて、佳佑がいるほうと反対に寝返りを打つ。

「うーん」
「天気もいいし、勿体ないじゃん。ほら、起きて。出かけよーぜ」

カーテンが開けられて、眩しい光が差し込んでくる。
布団を被って、陽の光りから逃れる。

朝からアクティブ過ぎでしょ。
朝型人間の佳佑が言う“もう昼”って、きっとまだそんな昼近くなんて無い。

「はい。服着て。ちょ、...布団剥ぐぞ」

11月に入ったのに素っ裸なのもあって、マジでこの暖かい布団から出たくない。

ぎゅうっと丸まって、剥がれるのを阻止する。

引っ張られるチカラが無くなって、ほっとした瞬間、布団の上に佳佑が乗っかってきた。

「ぐえ!」

思わずカエルが潰れたみたいな声が出る。

飛び乗っては来てないし、手加減してるとは思うけど、ほんっと地味に重い。

「あはは。うりうり〜。潰してやる〜」
「ちょ、やめて〜」

ベッドの上で揉みくちゃになって、いつの間にか布団が剥げたのか、布団との中に入ってきたのか。
くすぐられて、くすぐり返して。
笑いあってベッドの上を転げ回る。
佳佑をベッドに押し倒したようなカタチになって、ふと我に返る。

「いやん。朝から押し倒されちゃった」

てへぺろ、みたいなポーズを取ってる。
朝からおっさんが、何やってんの。

呆れつつ退けようとして、ふと、下腹部にアタる固いものに気付く。
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