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そぶりをやめて
第22章 3815日
「...何が?」

せっかくさっき作ってくれた枕の塊が崩され、放り投げられている。

楽しそうに佳祐が笑っていて、特にセックスする雰囲気でもないけど。

まさか、ね。

佳祐は、荷物から出してきたのか、Tシャツと短パンを着てる。

と思った瞬間、上体を起こした佳祐がTシャツを脱ぎ捨てる。

「!...ね。も、寝ようよ」

1年に1度の2人きりの時間とはいえ、もういくらなんでも充分過ぎるほど、あちこちでヤったし。
いつもより動いたし、声も出しまくって、疲労感が半端ない。

「何言ってんの、寝るよ」

さっきから、そんな風でないけども。

佳祐がシーツを引き寄せながら、逃げようと背中を向ける汐里の体を抱きしめなおす。

肌が大きく触れて、また指が捉えられた。
力が出なくて、抵抗が全くきかない。

「こーやって、寝るんだし」

後ろから抱きしめられ、手足が絡まって、唇は肩の辺りにふれて擽ったいし。どう考えても寝れそうにない。

「嘘」
「えー?いつもこうやって寝てるじゃん」

笑いながら唇が耳まで移動して、その言葉に説得力はない。
よりくすぐったくて、体がくねってしまう。

「もー。離して」

言っても無駄だとは思うけど、一応言ってみる。

「嫌だ」

...そう言うと思ったけど。
そんな駄々っ子みたいな。

普段は子どもたちがどうしても優先だからか、この旅行期間は凄くくっつきたがるし、甘えたがる。

こんな大きな子、産んだ覚えないけど。

空いた手を伸ばして、佳祐の頭をよしよしと撫でる。

「汐里〜」
「っ、ちょ、潰れる」

力いっぱい抱きしめられたら、苦しくてしょうがない。

「汐里。汐里」
「分かったから」

手を弛めて欲しい。

「...好きだよ」

後ろからなので声だけだけど、さっきまでのふざけた感じは無くなって、本気モードだ。

「...うん」

かろうじて、そう返す。

「“うん”??うん、だけ??」

くすぐるように、体を揺らす。

「あはは」

体をよじる汐里の肌の上を、佳祐の指が追い打ちをかけるように踊る。

「好きっ、ちゃんと好きだからっ」

散々転げ回った後笑いながらそう言うと、至近距離に顔を近づけて確認してくる。

「本当に?」

「うん...」

今にも唇が触れそうな距離。

「好き?」

「...好き」
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