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蒼い月光
第11章 三つ巴の交わり

「うぷっ‥ち、ちょっと八重!」

あああ!陰戸に接吻してしまった!
ど、どうしましょう‥‥

目の前の菊門が弛んだり窄んだりしていた。

そのたびに唇に接した陰戸が
クニュ、クニュと動いた。

唇を塞がれているので、
鼻で呼吸すると
女の匂いがどんどんと鼻腔に流れ込んできた。


「さあ、千代さま、
八重を味わってくださいまし、
我慢できずに先ほどから甘い蜜が
たっぷりとながれでておりますゆえ、
甘露の味がするはずでございます」

恐る恐る口を開くと
鼻腔に忍び込んでいた以上の濃厚な発酵臭が
千代を襲った。

びくびくしながら舌を出すと
柔らかな肉肌が舌先に触れた。

それはさきほどまで絡めていた舌に比べ、
ツルンとした感触だった。

「ああ~!」

舌が触れると同時に八重が歓喜に喘いだ。

『私の・・・私の舌が八重を喜ばせている?』

もう一度、舌先を陰戸に滑らせた。

「ああ!いい!!・・」

八重の体がビクンと跳ねた。

間違いない・・・
自分の舌が八重を喜ばせている。

千代は愛し合うということは相手に身を委ね、
甘い官能を与えてもらう事だと思っていた。

だが、受け身だけでなく、
責め手側としての喜びに目覚めようとしていた。

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