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未亡人下宿~お部屋、貸します~
第1章 序章
下ごしらえしていると、
「何か手伝いましょうか?」と
彼は言ってくれたけど、
料理に慣れていない人の手伝いほど
邪魔になるものはなかったので

「いいのよ。そこで座って待ってて頂戴」と
ご遠慮していただくことにしました。


下ごしらえを終え、
さあ、これから炒めるわよという段階になって、
お皿を用意するのを忘れていることに気付きました。


炒める前にお皿を用意しておかないと…

チャーハンは時間との勝負なので、
すぐさまお皿に盛り付ける必要があったからです。


お皿を取ろうと後ろを振り返って、
私は「ひっ!」と短い悲鳴をあげました。

彼が音もなく私の後ろに立っていたからです。


「あ、いいのよ。座ってくれていても…」

私は彼が手伝いに来てくれたのだと思って
そう言いました。

「あなたの後ろ姿を見ていたら
妙な気分になっちゃって…」

そう言いながら私のヒップに手を這わしました。
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