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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第13章 It's all right. 2
「ま、そんなことこっちが今からヤキモキしたって始まんないんだけどね!」

と言い、ソファから立ち上がる。

そして、俺をまた睨む。

「早々にサオリに不埒な真似はしないでよ?」

もちろん、その辺は弁えてますと答えた時に沙織ちゃんが戻って来た。


「じゃ、桜井。サオリをお願いね。

 サオリ、桜井に変な真似されたら思いっきり蹴り上げてやんなさいよ?」

と俺と沙織ちゃんに声を掛けタクシーに乗って帰って行った。

「じゃ、沙織ちゃん俺たちも行こうっか。」

とまだ店もなにも決めていないがそう促し歩き始めた。

オフィスを出る時、社長のオフィスの明かりはもう消えていた。

今日打ち合わせ始める時に社長は今日別件でこちらに来られないと

彼女にそう告げた時、やはり落胆していた。

ここを出る時社長のオフィスに明かりがついていない事に安堵した。

だから彼女の歩くペースに合わせ歩きながらこの時間を安心して楽める。

「寒いね、大丈夫?」

と言いながら隣を歩く彼女の顔を見る。

彼女の吐く息も白くなっている。

大丈夫ですと俺をみてほほ笑む。

か、かわいい!

やっぱダメ元で誘ってみるもんだ。

絶対レイに断られるって思ってたのに。

しかもそのレイがいなくて二人っきりだし。
 
「何が食べたい?寒いからあったかいものがいいよね?」

う~ん。と言いながら考えてる顔もカワイイ。

「お肉な気分?お魚な気分?それ以外?」

「お魚、かな。」

と言い、こっちを見上げてくる。いちいち仕草が可愛すぎる。

「和・洋・中?」

「和!」

笑顔が弾ける。

あ、やば。マジかわいい。俺、大丈夫かな。

「じゃ、お寿司は好き?」

「はい、大好きです。」

「あったかくないけど。」

と笑って言うと、一緒になって笑ってくれる。

あぁ、いいな。この感じ。

「少し歩くけど、旨い寿司屋があるんだ。落ち着いついた感じのね。

 紙鍋だけど鍋もあるし。あ、茶碗蒸しもある!そこ、行こっか?」

「はい!」

じゃ、行こ?とつい手を繋いでしまった。

しまった、と思い彼女を見るが。

ちょっと驚いた顔をしたが、ニコッと笑ってくれた。

……これは脈アリなのか?いや、ただ警戒されてないからか?

でも、嫌がられてはない。折角だからこのまま行ってしまえ。

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