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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第15章 “EDEN”
「ホントにごめんなさい。」

大きな体のマチ子ママが身体を揺らすように頭を下げて詫びを入れてくる。

「もう、本当にいいんですよ。

 それより、その後の方が大変だったでしょ?」

あの後相当大変だったはず。

お店はもう通常営業時間だったから、マチ子ママのオフィスに通されている。

ここなら、ちょっとはいろんな話出来そうね。

マチ子ママもそのつもりで私をここへ通したんだろうし。

「ええ、それはもう本ッ当!に大変だったわ。

 あなたたちの帰ったあと、歓声と拍手は鳴りやまないし、

 お客様はおろかウチの従業員まで使いものになんないくらいに呆けてるわで。」

座って、とソファを勧められ腰を下ろす。

「おしぼりの数は足りないわ。

 あの子の事を聞くために人が押し寄せてくるわで、ホント、もう……。」

「暴走モードをやらせるからですよ。」

ニヤリと笑って言ってやる。

まさかあそこまでとは...と言いかけた言葉を遮る

「EDEN」

マチ子ママの顔色が変わる。

それを見て確信した。

あの時感じたモノを帰って“children”に確認して調べた。

日本に2つ“EDEN”のまぁ、いわば出張所みたいなものが出来ているようだと。

“children”も“EDEN”も別に敵対している訳ではないのだ。

現在行っていることが違うだけで、目指すものは同じなのだから。

そもそも“EDEN”の創始者は“children”の人だったようで。

“children”は次世代育成機関だ。

“EDEN”は現在この世界を牛耳っている者たちの情報屋みたいなものだろうか。

ここ数年で世界展開を始めた組織だ。

「なんだ。もう調べちゃった?」

ふふふと笑い

「やっぱ“children”にレイ・ルーカスありと言われるだけあるわね。」

そんなこと、聞いたことないけど?よいしょなの?

「今日、お嬢さんは?」

「ああ、ちょっとした情操教育期間中。」

今頃桜井と何食べてるかしら。

「ネンネちゃんな感じだものね。」

ちょっとムッとして

「お茶ぐらい出してくれても、良くない?薬なんか仕込んでないヤツ。」

と言ってやる。

やぁねぇ。ウチ、そういうことするトコじゃないわよと笑って

内線で飲み物オーダーし、お腹空いてない?と聞いてくれたので、軽いものを頼んだ。


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