パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 “ＥＤＥＮ”

「朝比奈。」

意外なところで会うもんだ。

「レイ！どうした。こんなとこで会うなんて思ってもみなかったよ。」


モニターに映し出された朝比奈を見ながら、

マチ子ママから情報提供があった。

「自社製品用のモデルの発掘したいんですって。」

そうか、それでこのメンツなのね。

「今までの自社モデル一新くらいの勢いよ？」

そんなに？

「おまえのお姫様絡みだと聞いてる。

　一新は言い過ぎなんだろうが、新規枠20だとよ。」

20と聞いて思い当たる節は、確かにある。

でも、どうしてそこまで？

「どうしてそこまで？って思うわよね私たちもそう思ったわ。

だからさっきそこまではって言ったでしょ？

でも、そのためのメンツだけじゃないのよ。

ほら、本人に聞いてきてごらんなさいよ。」

とモニター中の朝比奈が席を外す様子が映し出されているのを指す。。

恐らくレストルームよ、とマチ子ママに言われて、

レストルーム前で朝比奈を待ち伏せして、会ったのだ。


意外なところで会うもんだな。

何時の間にマチ子ママに繋がり持ったんだろう。

目が怖いな。マチ子ママに情報もらってるな。

「で、どうした。男性用トイレ前で待ち伏せして。襲う気か？」

「ふん。あんたなんか願い下げよ。」

「用がないなら、どいてくれ。人を待たせてる。」

と、レイの横を通り過ぎようとすると

「プロデュースしてんのは、分かってる。

　でも、どうしてこういうやり方なの？」

レイの言いたいことは分かってる。

「あんた、サオリから逃げてんでしょ？」

「………なぜ俺が逃げる必要がある？

　お前が最高のプロデュース求めて俺のところに来た。

　それに対して違う切り口から応えてるだけだ。
　
　お前が求めた答えの最善の方法を取るには、

　桜井と別行動をとってやるべきだとそう判断しただけだ。」

嘘。と呟くレイを後にし、席へ戻ろうと足早に立ち去った。