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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第16章 Winter has come.
レイが今日沙織ちゃん不在理由を俺に言わないのはそういうことだ。

「待たせたのは申し訳ないんだが。

さっきまで打ち合わせしてた生地メーカーのこの生地。どう思う?」

そう、遅れたのは生地メーカーが特許モノの製法で

生産してきた生地に興奮してしまって、話が長引いたのだ。

レイも手渡された生地のクオリティに驚いている。

「凄い。まるで天女の羽衣じゃない。」

「だろ?」

レイの向かいのソファに腰を下ろす。

「小さいけど、確かなものを作ってくれる会社が

 他所には言わず、真っ先にこちらに持って来てくれたんだ。」

そして、他には絶対に売り込みにいかないようにと釘を刺した。

損は絶対にさせないからと。

沙織ちゃんもいないしこの際だ。

内線で社長にこちらに来て欲しいと連絡を入れる。






「よくこれだけのものを」

社長も生地を手に取り感嘆の声を上げる

「何点かの衣装に使えそうだと思いませんか?」

そうだな、と言い全てのデザイン画に目を通す。

「押さえはしてあるんだろ?」

「はい。」

「じゃあ、その会社に俺が出向く。

 近年立ち上げた田舎の小さな会社だ。

 内情調査も兼ねて人となりも見てくるつもりだ。

 その間これが合いそうなものはいったん止めろ。」

と言いながら数点のデザイン画をテーブルに置き。

「これには絶対使いたい。」と社長デザイン2点と俺のデザイン1点。

他2点を指す。

レイは俺たちのやり取りを黙ってじっと聞いていた。

生地メーカーは先程俺との打ち合わせが終わり帰社していた。

社長がアポの電話するために、自身のオフィスに戻っていく。







「やっぱさ、イイものを作ろうと働く男っていうのはカッコイイものよね。」

と社長が出て行ってからレイがそう呟く。

「だろ?あの社長の姿に俺も惚れてんだ。」

センス・審美眼・行動力・決断力・カリスマ性 どれを取っても天才的だ。




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