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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第18章 Older friends
「なんだ、もう!知ってる方のお店なら

 最初っからそう言ってくれればよかったのに!」

個室に通され、おねえさまたちに囲まれ。

熱烈歓迎を受けた上機嫌なまりかちゃんが私に身体を寄せ、囁く。

「えへへ、だって私も初めての赤ちょうちん連れってってもらったから。

 それに、ここが一番安全だってレイが言うし。」

一番安全というワードにまりかちゃんの表情が一気に緩む。

おねさまたちと乾杯し。

フルーツ盛りが運ばれて来る頃にはもうすっかり楽しんで、

何度目かの『かんぱ~い!』の音頭を取っていた。

「来てくれたのね、沙織ちゃん。」

楽しんでおねえさまとはしゃいでるまりかちゃんを眺めていたら、

いつの間にかマチ子ママが個室に来てくれていた。

そっと私の横に座り、頭を下げる。

「雅人をレイが助けてくれたって聞いたわ、本当にありがとう。」

ああ、やっぱりあの人はマチ子ママの知り合いの方だったんだ。

雅人さんっていう方なのね。

黙って聞いていると

あら、何も聞いてないの?とちょっと驚かれる。

「雅人さんって方は、病院でちょっとだけお見掛けしました。」

眠っていらっしゃたのでお話とかはしていないんですけど、と呟くと

それだけ?と言われる。

「レイが私に何も言わないなら、無理には聞けないもの。」

やだ、泣かないでとマチ子ママに言われ、自分が泣いているのに気付く。

マチ子ママが優しく抱きしめてくれるので、それに甘え余計に泣いてしまう。

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