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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第20章 Let's party at the bar
大浴場から出ると、着替えが用意されていた。

私の私服よね? どうして?と思いつつも、

脱衣所には私を湯船にぶち込んだスタッフが数名睨みを効かせ

そのまま待ち構えていたので、そのまましぶしぶ着替えていた。

私がさっきまで着ていてずぶ濡れになった衣服全てを、

スタッフの一人が「キレイにしてからお部屋にお届けしますので」と持って行ってくれた。

そのまま大浴場を出ようとすると、また待ち構えていたスタッフたちに手によって

朝倉医師の診察室まで連行され。

休暇うんぬんと言われたのだ。

「沙織ちゃんは、しばらく他のSPが付くでしょう。」

ちょっと、何勝手なことと言いかけ椅子から立ち上がった時。

強烈な眩暈に襲われ、また椅子に座り込む。


ほら、御覧なさい。

あなたね、何日間飲まず食わずで彼の傍についていたと思うの?まる5日よ?

あなたまで身体を壊したら、あの彼はどうなんのよ。

と言いながら私の腕にでっかい注射を刺した。

栄養剤よ。あんたまで点滴してたら、彼が副作用起こした時困んのよ!

「副作用ですって?疲労と過労じゃなかったって言うの?」

「馬鹿、よく考えなさいよ。

 たかだかそれくらいで、彼がこんなにも目を覚まさないと思うの?」

血液検査時に妙なものを検出し、“children”本部へ調べに回したのだという。

その回答より早く“EDEN”からこちらに連絡があり、情報提供があったそうで。

そこで雅人が“EDEN”の者だと分かったらしい。

「レイ。気が動転していたとはいえ、ここに彼を連れてきたのは大正解だったわ。

他の病院だったら彼は治るどころか、警察の厄介になって面倒なことになってたわ。」

「……麻薬?」

カタカタと足が震える。

ええ、そうね。麻薬の新種だったわ。

催淫効果がずば抜けてあるものだった。

しかも中毒性というより、もっと厄介で副作用が半端ない催淫性を生むの。

それを、彼は驚くほど大量に摂取させられていたわ。

普通の人なら持たないわね。

彼の強靭な精神力があってこそのあの状態ね。

でも、今から彼は強烈な副作用に苦しむことになるわ。

こっちも“children”の医療チームがその麻薬副作用を起こさせないように、

身体から麻薬を排出させる薬を総力を挙げて開発してる。


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