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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第20章 Let's party at the bar
「昨夜は昨夜!今日は今日なの!

 あぁ、俺、今夜また誘うの楽しみにしてたのに。」

泣くふりをするものだから、まりかちゃんと大笑いしてしまった。

「桜井さんも、お時間が合えばいらっしゃいませんか?“cherry blossom”へ。」




沙織ちゃんが乗せたタクシーを見送る。

意外な店の名前を彼女の口から聞いて驚く。

あそこは芸能関係や財界の方々がマチ子ママの人脈を頼って訪れる店だ。

表向きはゲイバーだが、一般一見客はまず入れない。

セキュリティーもかなり厳しい。

マスコミを避ける方々には打って付けの店だ。

それに。さっき、1本の電話があった。

ふふん。今夜は飯なんかよりずっと面白いことになりそうだ。

見逃すことの無いように、ちゃっちゃと溜まった仕事を終わらせてしまおうか。




うふふふふふふふ。

ねぇ、今夜沙織ちゃんが大学のお友達連れて来るって。

ダイアナ、沙織ちゃんたちの個室はあの部屋にして。

で、この客たちはこっちのステージが

一番見えるいいボックス席、ここに通して。

いいわね?

今夜は私たちの演出力のウデの見せ処だわ。

あと、ステージ衣装。ASAHINAのドレスあったでしょ?

あれをサイズ直し大至急して。

私のカワイイ娘のステージみんな全力で盛り上げるのよ。

過去彼女が歌った曲のリストはもう入手済み。

そこから今日最高の3曲、選ぶわよ。

彼女が来る前にバンドメンバーに練習させててよ?

あ、これ。この曲。

これいいタイミングで歌えるようにしたいわ。

これを重点的に練習させてて!

いいわね?みんな!今夜はいつもより気を引き締めてかかってね!

オープン前の“cherry blossom”にマチ子ママの決意の声が響き渡った。



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