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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第20章 Let's party at the bar
あの後彼が賞を獲ったというフォトコンのウェブ記事を見てみた。

授賞式の様子が載ってて、

おそらくまりかちゃんの彼であろう人の笑顔は本当にステキだった。

「もちろんよ!絶対斯波くんも、沙織のファンになっちゃうわ!」

えへへ。まりかがお姉ちゃんなら、彼はお兄ちゃんだね。

レイ、私、上手くやってるよ。

「そろそろ、桜井さんがこっちに来られる頃だけど……。」

と時計に目をやる。

最近朝比奈さんがかなり大掛かりなことを

手掛け始めていて、出張や外出が多くて。

桜井さんも年末である上に社長不在時が多いため、ずいぶん忙しいのだそうだ。

ああ、さっき朝比奈さんに会った時。

彼も疲れている感じが少しあったなぁ。

シプレ・ウッディの香りにショックを受けてしまって、

他があんまり印象に残っていなかったのに気付く。

久々に会えたのにな。

「ね、マチ子ママが沙織にまたステージで歌ってって言ってたけど。

 沙織って歌とかなにかレッスン受けてた?」

ううん、と首を振る。

歌うのはレイのおばあ様と聖歌隊で歌った時から好きだった。

ただ、“children”で訓練の一環として

一人で歌うことを少しレッスン受けて。

その延長で関連のお店のステージに立たせてもらうことが数回あって。

そこでちょっとしたジンクスが生まれた。

偶然なんだろうけどね。

歌うのは楽しかったから、頼まれて歌うことは時々あった。

日本に帰って来てからはマチ子ママのお店が初だったけど。

ねぇ、どんなの歌うの?と言われその話で盛り上がっていると桜井さんがやって来た。

「うん?なに、カラオケでも行くの?」

「いえ、今夜大学のお友達とクリスマス兼ニューイヤーパーティーするので、

 そのお話です。」

え~。今夜沙織ちゃんを食事に誘おうと思ってたのにぃと言って笑う。

「昨夜、連れてって下さったじゃないですか。あ、昨夜はご馳走様でした。」

とお礼をいい、ペコリとお礼をする。

レイから連絡があったと、昨夜電話をいただき食事に誘って下さったのだ。

独りで晩ご飯寂しいな、

と夜8時を過ぎた頃冷蔵庫の中身を見ながら何にしようかと悩んでいた時だった。

レイがいなくて、晩ご飯まだ食べていないんでしょ。って。







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