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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第3章  “children”
ベトナム語はまだ完璧ではないけれど、

ほぼ、世界各国で母国語として使われているものはいけるんじゃないかしら。

ラテン語もいけたんじゃなかったかしら?

古めかしい文献、こないだ図書館でかぶりつきで読んでいたもの。

ルーカス教授の知識量をもう遥かに超えているのは確かね。

各国財界政界との繋がりもできた今、彼女の知名度を世間に広めるには、

この映画の件は、打って付けだと思う。

若き天才作家にして世界の言語を操れる通訳。

“children”の広告塔

ただ、ちょっと幼さが残りすぎるボディをカバーするには

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのカリスマデザイナーのチカラ、欲しいじゃない?

そんなことを考えながら、メイクを施していく。

肌は徹夜のせいで少し荒れていたけれど、

元々キレイな肌なのでマッサージとパックでずいぶん

元の肌に近くなっていたから、薄めにファンデーションを使い、

秋色ベースのメイクをしていく。



「じゃあ、私が一緒に行ってサオリのSPになれるよう組織で訓練受けるわ!」

あの後、皆で色々話し合った時に私が出した結論発言に皆が目を剝く。

「何を言い出すんだ!レイ!」

「そうじゃよ。しかも、SPって!組織がそんな無理をうけるものか!」

「君に、そんなことをさせる訳にはいかない!」

皆が口々に驚きの声を上げる中、サオリは呑気に飼い猫と戯れながら

焼きたてコーンをかじっていた。

「だって、お父様は6歳のサオリが一人でそんな組織に

 行ってしまうのは耐えられない。」

お父様の目をじっと見る。

「でも、組織はサオリの才能を欲しがって、サオリと似た才能を持った

 子どもたちとの交流と教育を望んでいる。」

飲みかけのビールをグッとあおって続ける。

「じいさまだって、サオリの才能は誰にも負けないと思ってるんでしょう?」

教授に目を向けると、コホンと咳ばらいをする。

「ああ、天下一品で唯一無二の貴重な存在だ!」

そう力強く宣言した後、ごにょごにょと付け加える。

「そして、どの子よりも無垢で、天真爛漫で、可愛いくて愛おしい。」

涙目になるなよ。実の孫の私とキャシーは愛おしくないのか? 

「でも、お父様には仕事があり、直人もニッポンへ行かなきゃならない。

 .......だったら!」




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