この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
TRUE COLORS  ~PURPLE~
第21章 Shaking feelings
夜中にフと目が覚める。

隣で雅人が苦しそうな呼吸をしていたからだ。

雅人の様子を確認しようと起き上がったとき。

点滴の管を引きちぎっていて。

起き上がり、自身の身体を強く抱きしめ、

荒く苦しそうな呼吸をし俯いている雅人の姿が目に入る。

「雅人!」

のろのろと顔を上げる雅人。

その目はとてもギラついていて。

苦しそうな息をしながらも、あの優しい声で

「レイ、早く。………早く俺から少しでも遠くに、離れろ。逃げるんだ。」

と言い、着せられている病院服の上から自身の身を掻き毟るように抱きしめる。

「雅人。」

そんな雅人をそっと抱きしめる。

「離れろ、レイ。頼む、頼むから。」

抱きしめている雅人の身体が時折ビク!ビク!と痙攣する。

「いいの、雅人。あなたの苦しみを共にするために私はここにいるのよ?」

そう言った途端、急に雅人に身体を跳ね除けられる。

雅人の目からは涙が零れ堕ちてる。

「馬鹿を言うな。お前の身体を傷つけたく、ない。

 頼むから、離れて、くれ。……自制が効かなくなる、前に。頼む…!」

そう言いながら身体をガクガク震わせる。

雅人の顔を両手で包み、自分の目線に合わさせる。

雅人の頬を伝い流れる涙に唇を寄せ、そっと拭い、舌先で舐め上げる。

「覚悟は出来てるわ。」

額に額を寄せ。逸らそうとする目に視線を合わせる。

「こんなことくらいで壊れたりしない。もし壊れるなら、あなたに壊されたい。」

そう言い終わらないうちに、ベッドに押し倒され。

強く抱きしめられる。

「レイ、........レイッ!」

衣服を引き剥がすように、彼の手が私の体中をまさぐり。

露になっていく肌に唇がせわしなく這わされていく。

抵抗せずに、そんな雅人の髪をそっと撫でる。

荒い息の雅人が顔を上げ。

さっきまでの乱暴さが鳴りを潜めたように、甘い優しいキスをくれる。

何度も、何度も。

お互いの息を求めあうように。

「なるべく、優しく」「思うままに、して?」

言葉を遮り目を見つめ笑って見せる。

再び理性と言う名の鎖が引きちぎれたかのように、

雅人の愛撫の手と唇が私の身体を求め始めた。


/261ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ