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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第27章 Winter songs
「パパ、お兄ちゃん。これ、クリスマスプレゼント。」

クリスマスイヴの夜。

今夜も粉雪が舞い、街はすっかり雪化粧されたホワイトクリスマスとなった。

ディナー後、ソファで寛いでいる時にパパとお兄ちゃんに

桜井さんと見立てて用意していたプレゼントを渡す。

「開けても?」

嬉しそうに受け取ってくれて。

うふふ。みんなで揃ってクリスマスイヴを過ごせて、

プレゼント渡せるってやっぱり幸せなひとときだなぁ。

パパもお兄ちゃんも丁寧に包みを開け、箱を開け。

「お!手袋かぁ。センスいいやつだな。ありがとう、沙織。」

「ありがとう、沙織。」

2人とも嬉しそうに手袋を手にし、試着して喜んでくれる。

そして、2人からは毎年贈ってくれるものが手渡された。

そう、毎年贈ってくれるもの。パパからもお兄ちゃんからも同じもの。

「わぁ!かわいい。」

パパからは毎年靴が贈られる。

自分の足でしっかり歩いていくようにという願いと共に。

1点1点手作りしている、靴職人さんのお店の品だ。

今年のは、ショートの編み上げブーツ。

お兄ちゃんからは、ルージュ。

淡いパールピンクのルージュだった。

言語を生業としているのだから、

自分の発言には責任を持つようにという戒めの思いも込めて贈られる。



「それと、これ。みんなで食べないか?」

と、お兄ちゃんがあの飲茶のお店の

フォーチュンクッキーのボックスを出して来た。

「フォーチュンクッキーか。久しぶりだ。どれ。」

パパがご機嫌でクッキーをひとつ選んで手に取り。

私たちにも目で選びなさいと促してくる。

それぞれ、クッキーを選んで手に取り。

そっと割ってみる。

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