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第27章 Winter songs

動画に対してのコメントだってこのカワイイ娘はどこのどんな人なんだって凄いもの。

アイドル顔負けの、品の良さと利発そうな顔立ちだものね。

なのに。

どうして徹みたいなオッサンが好きなわけ？

この娘なら選り取り見取りなはずよ？

娘いたら、こんなカワイイ娘だったら。

毎日恋や美容やファッションの話で盛り上がりたいわぁ。

そう、ジョンソン氏から面白いオファーが来ていたわね。

徹だけが絡んでいたなら受けたくはない話だけれど。

どうやらこの娘にも関係がある案件のようだし。

この娘って人に俄然興味が湧いたから受けはしたけど。

さぁ、いつどんな形で二人に出会えるのかしら。

その時この二人はどうなっているのかしら。

日本へ行くのも久し振りだし。

いろいろ、楽しみだわ。うふふふふふ。

「ＭＡＲＩＡ、この後ジョンソン氏との会食どうする？」

マネージャーが鏡の中の私と視線を合わせて来る。

「もちろん、予定通りうかがうわ。こちらからも伺いたいことが出てきたしね。」

パックを外しながらそう答えると、ホッとした顔をする。

「よかった。君の前のご主人絡みだって言うから、てっきり嫌なのかと思ってたよ。」

そう、ジョンソン氏。

この方も何かと謎な部分が多い方だけれど。

この米国、いや世界の芸能界に影響力を持つ彼。

この方にも興味が出てきた。

この方が動く時。

何か面白いワクワクすることが待っている。

そう私の本能が叫んでいる。