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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第28章 New Year

「沙織ったら、ちっとも連絡くれないんだもの。心配したのよ。」

PCの画面の向こうで、

まりかちゃんとマチ子ママとダイアナさんが同じことを一斉に口にする。

まりかちゃんから、マチ子ママたちとリモート女子会という提案を昨夜貰って

今実現しているのだ。

ごめんね、と謝ると。

怒涛の質問ラッシュが始まった。

もちろん、あの動画の。

こちらに来てからの事や、あの動画がUPされ。

こちらと日本での反響の違い。

朝比奈さんがモデルだったからこそメディアもまた彼を追っているらしい。

3人にうまく誘導され、ほぼ全てを露呈するのに2時間。

私たちはみな、時折泣いていた。

バカね、沙織と何回言われたかしら。

「斯波くんが言っていたの。」

まりかちゃんのフォトグラファーの彼。

私のあの時の表情で。

お兄ちゃんや大学のお友達に突っ込まれた、

私の間違った決意を読み取っていたという話には、正直、物凄く驚いた。

マチ子ママも驚いていて、何かを思案している表情になった。

「で、お正月そっちで過ごしたら、そのままパリに行っちゃうの?」

まりかちゃんが心配そうに、聞いてくる。

一応、結城君がそういう予定だから、随行するつもりだと伝えると、

みな大きな溜息を一斉につく。

時期的に商品なんかはもうとっくに決まっているし。

現地での主催者サイドとの最終打ち合わせや、

会場でのレイアウトなんかの最終確認がある。

結城君の場合、実演もあるから。

彼の性格上いろいろチェックしたいことや、微調整がある。

フェスは1月半ばから。

出店するお店は色々変わりながらも、2月14日バレンタインデーの前日まで行われる。

結城君はほぼずっと、実演が、ある。

世界各国から取材メディアや来客があるから、私にお仕事の依頼があった訳で。

しかも、その間。

結城君の悪巧みとも言える、一つの提案がなされ。

提案じゃ、もう、ないのよね。

ジョンソン氏にまでお話が通ってしまっていて、訂正が結城君からないなら。

もう、それは私の意志なんかは全く関係なく決定事項であって。

「ドレスなんかは仮縫い済んでいるから、問題はないんだけど。

長く会えないのは寂しいなぁ。」

まりかちゃん、私もだよ。




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