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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第28章 New Year

パーティーは散々だった。

パーティー会場に入ると

結城君はジョンソン氏に挨拶に行くと言い残し、私から離れていく。

私はパパとお兄ちゃんの通訳で同伴しているのだから、

もちろんパパたちの元へ向かうのだけれど。

視線が、痛いというかなんというか。

あからさまな言葉は聞こえてこないにしても,

ほら、って感じは伝わる。

パパもお兄ちゃんも、このパーティーでは通訳なんて殆ど要らない感じだし。

たまに英語を母国語にしていない国の方かな?

と思う時にはパパたちの傍に控えていたけど。

パパやお兄ちゃんたちと談笑した際には、皆さん必ずと言っていいほど私を見て

「ダンスお上手でした。機会があればぜひワルツでも。」とか

「実物の方がとても可愛らしいですね。」とか声を掛けて下さった。

褒めて下さってはいるのだけれど。居心地悪い。

挙句に。

ジョンソン氏と結城君。

凄く盛り上がって話をしているみたいで、終始一緒だったように思う。

ああ、ジョンソン氏はきっと結城君の話に乗るわ。

パパとお兄ちゃんとご挨拶に伺った時も、最後私を見てウインクなさったもの。

挨拶以外の会話は私とはしなかったけど。

そう、彼は“children”の幹部の一人。

世界中の経済界に影響を及ぼせる立場の1人。

表向きは大手貿易会社の会長だけれど。

私にとってはとっても優しい初老男性。

“children”では本当によく私たち“child”と遊んでくれた。

だから、あのお茶目なウインクがとっても怖い。



おいおい?

大ヒット間違いないような筋書きになってんな。

しかも、MARIA。

へぇ。おもしれぇ。

俺もMARIA会ってみてぇな。

チョコ博終わってから、沙織と一緒に日本行くのもいいかな。

母親にも長く顔見せてねぇし。

日本かぁ。

沙織からかってたら、退屈はしないだろうし。

抹茶の農園も巡ってみたいしな。

“夕凪”のお披露目ってのも見たい。

んで、朝比奈って野郎を実際この眼で見てみたい。

昔はモデルやってたっていうだけあって、

イイ男なのはあの動画やそれに寄せられたコメントで知っているが、

所詮それは他人の評価。


百聞は一見に如かず。

俺の初恋相手の想い人をこの眼で。

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