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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第5章 First contact
まあ、いい。

本当に社長が遅いのも気になる。

少女に社長を呼びに行く旨を伝え、社長室に向かう。

途中、給湯室からいつもとはちょっと違うコーヒーのいい香りがしていた。

百瀬さん、頑張ってんな。



レイも桜井さんも席を外してしまって、ちょっと心細くなってきちゃったけど。

コーヒーのいい香りがしてきだして。

寒くてコート着させてもらってたまんまだけど。

そろそろこの部屋の暖かさで冷え切った身体も温まってきたから、

コート脱いでおいた方がいいよね?

こちらの社長さんに初めてお会いするのに、コート着たまんまじゃ失礼だもの。

椅子から立ち上がり、コートを脱ぐ。

あ、ほんと美味しそうなコーヒーの香りだなぁ。




「社長!」

社長室を出たところで、桜井に出くわす。

「もう、お見えになってますよ?」

給湯室からコーヒーを乗せたトレーを恐る恐る

運んでいく百瀬の後姿が見える。

「ああ。丁度百瀬がコーヒーを運んで行ってるな。」

シャツの手首のボタンを留めなおしながらクイと顎を

しゃっくって見せると、桜井も振り返り百瀬の後姿を確認する。

「ええ、でも、ジュリアが待たせすぎだとおかんむりで。」

両手の人差し指を立て両こめかみにやり、

鬼!というジェスチャーをしておどける。

両手首のボタンを留め、ジャケットを羽織りながら

「で。お前が見た感じ。“夕凪”は、どうだ?」

桜井の見立てを促す。

「ええ、いいですねぇ。」

社長室のドアは厚みのあるオールガラスだ。

そのガラスに写る自分の姿を軽くチェックする。

「なんだ?それだけか?」

ネクタイを締めなおす。

「いや、そりゃもう美少女ですよ!」

髪の乱れがないか右、左とチェックする。

「なんだよ。そのスケベおやじみたいな言い方は。」

うん、いいだろう。

行くぞ、合図をし歩き出す。

「そこいらのアイドルやモデルの比じゃないんですってば!

 磨いたらとんでもないモノになりますよ!アレは絶対に!」

「アレって言い方はよくないぞ。桜井。」

「すみません。でも!あの子は社長がプロデュースすれば、

 絶対ホンモノになりますよ!ジュリアがここに来たのも頷けますって!」

………ほう?そんなにか?




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