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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第7章 Second contact
「揃ったな。 ようこそ、レイ。夕凪さん。」

極上の営業スマイルを貼り付けた社長。

貼り付けた、そう。平静を装っているが無理をしているんだ。

俺の隣のソファの前に立ち、社長は夕凪に向かって頭を下げる。

「先日は本当に申し訳ない。」

慌てて立ち上げる夕凪。

「いえ、とんでもないです!もう大丈夫ですので!」

「あ、そうそう。先日食べそこなったマリトッツォと」

見覚えのある大きな紙袋と、もう一つの紙袋を差し出すレイ。

「貸してもらってたワンピース。」

二人の間に気まずさが生じないようにか、レイが二人の話を遮る。

恐る恐る二つの紙袋を受け取る百瀬ちゃんを見た社長が

「今回のオファーのドレスのデザインは

 今からご希望をお伺いしながら進めていくのですが。

 パタンナーはこの百瀬に任せようと思っております。」

そういきなりレイたちに紹介するものだから、

紙袋を取り落としそうになりなりながらも、

またもガバと頭を下げる百瀬ちゃん。

「百瀬 まりかです!一生懸命お手伝いさせていただきますので

 よろしくお願いいたします!!」

その横の一ノ瀬に視線をやり、

「そしてこちらがウチの宝飾部門のデザイナー一ノ瀬です。」

「一ノ瀬 誠です! 夕凪さんプロデュースのため、頑張ります!」

兵隊みたいなしゃっちょこばったお辞儀をする奴だな。ホントに。

「宝飾デザイナー?どうしてよ?」

社長は立ったまま二人をみて唖然としている夕凪に座るように勧めながら、

自身もソファに身を沈める。

「ウチの一ノ瀬の今回の企画、なかなか出来が良くてね。」

「それと、夕凪のドレスと何の関係があるの?」

目を顰め社長を睨むレイ。

「彼女お披露目の時に、彼のデザインしたものを身に着けてもらう。」

「夕凪お披露目に乗っかって自分とこの商品の宣伝ってこと?」

怒った風な声色ではなかった。

「いや、コラボだ。利的協力。」

レイがソファにふんぞり返る。

夕凪は運ばれてきていたコーヒーにそっと口をつけ、

美味しい。と呟き、百瀬ちゃんに微笑みかけていた。

真っ赤になる百瀬ちゃん。



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