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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第7章 Second contact
「ようこそいらっしゃいました。レイ・ルーカス様。」

前回同様約束の時間5分前に来店したレイと“夕凪”。

確か前回挨拶を交わしたときは、一条 沙織と言っていた。

良かった。顔色もいいし、元気そうだ。

前回のショップ奥にある応接セットには案内せずに、

今日は俺の副社長室に案内する。

あれから、社長とは業務上のことでしか話をしていない。

表面的にはいつも通りの社長だったけど。

俺には分かる。

俺の好きだった社長の覇気が全く感じられない

社長とはいつも通りになんてできなかった。

俺自身にもなぜ社長がああなったのかが分からず、ヤキモキしていたからだ。

「社長に、レイ様たちがお見えになったと伝えてくれ。」

レイたちを案内しながら、すれ違ったスタッフに伝言を頼む。

給湯室からコーヒーのかおりが漂ってくる。

「へぇ。結構いいオフィスあてがって貰ってんのね。桜井。」

副社長室に入り、“夕凪”の上着を預かり、彼女をソファに座るよう勧め

ながらも俺のオフィスを見回してそう軽口を叩き、笑うレイ。

前回の事なんか全くなかったかのようなその振る舞いに、

ありがたい、そう思いながら、俺も笑う。

静かなノックの後、百瀬ちゃんが一ノ瀬とコーヒーを運んでくる。

二人は、それはそれは慎重にコーヒーを応接テーブルに着く客人たちの前と俺と。

社長が座るであろう空席前にセットしていく。

「恐れ入ります。」

“夕凪”がそう二人に声を掛けた瞬間、二人はガバと頭を下げる。

「先日は大変失礼をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした!」

びっくりして目を見開く夕凪の代わりに、レイが笑いながら応える。

「もう大丈夫だから、そんなに恐縮しないで。

 今からこちらがそちらに大変お世話になるんですもの。」

「…………………。」

何も言えず、ただただレイたちを見つめる二人。

何か言おうかと口を開きかけた、その時、社長が俺のオフィスに入って来る。


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