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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第8章 “part-time lover”
「イくっ!あああああっ!

 イっちゃううううううう!雅人ぉ!」
ビクン!

背中が雷に打たれたように跳ね上がった瞬間、

雅人にしごかれていた私の欲棒からビュルビュルと音を立て、

ねばついた白濁が大量に吐き出される。

同時に私の中に熱い迸りを感じる。

ガクガクと私の震える腰を支えるように

雅人が力強く掴んで緩い抽挿を繰り返している。

快楽に溺れる時間を過ごしていた筈なのに。

どうして、今、私。涙を零しているの?



甘い吐息を吐きながらお互いの口腔内を犯しながら対面座位で繋がり合う。

あれだけ乱れたのに、まだ雅人に抱かれていたくて。

まだ欲しいと懇願する私に応えてくれる雅人。

いいよ、ここはそういうところだからとそう微笑んで。

先程の激しい情事ではなく、ゆるゆるとしたじっくり時間をかけた交わり方。

雅人とのこの関係はずいぶん長い。

今日なぜ私がここに自分を求めてやって来たか、

カンのいい人だからわかってしまっているんでしょうね。

優しい深くて甘いキス。

彼の舌が私の口腔内を深く犯していくたびに吐き出される、

甘い吐息を吐いていく度に。

どんどん私のささくれだった感情が薄れていく。

彼の肌のぬくもりが私の干からびかけた心を潤してくれる。

ゆるいオーガニズムを長い時間をかけて味わいながら

瞼の奥に受かべるのは直人の笑顔。

抱きしめていてくれている手が背中を優しく愛撫していく。

私の口腔内を犯すために後頭部に回されていた手も髪を優しく愛撫する。

ゆるゆると動く腰。対面座位なので私の体重もかかり、

彼の欲棒は根元まで深く私の中に侵入し、犯している。

はぁと甘い息を吐きながらキスを終え、見つめあう。

「俺の中に、誰を重ねている?レイ。」

何も言えない私にフと笑い

「誰を重ねてもいい。ここはそういうところだ。

 重ねた誰かに甘えていいところなんだ。」

雅人はそう言い、私の額に自分の額をコツンと合わせて私の目を見つめる。

「重ねた誰かに、泣いて甘えていいんだ。レイ、泣いていいんだよ。」

私はそう言う雅人の首に手を回し、しがみつき、泣いた。


うんと、泣いて泣いて。甘えて。優しいオーガニズムに身を任せた。


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