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Kiss Again and Again
第7章 甘い生活
前回とは違って 純子ちゃんはカートは引いて来なかった。 純子ちゃんもほのかちゃんも パジャマもどきと歯ブラシは持参してきた。
前と同じスーパーでお買い物をした。
「ねぇ パスタなら作れるよ」 せっかく申し出たのに 却下された。
「そんなお腹にたまるようなものを食べたら 飲めないじゃん」
確かに このふたりは お酒が強い。
「へぇ。。。 得意料理は納豆のあゆが そんなことできるようになったんだ」
「男の力は 侮れない、ね」
そして 口が悪い。
「ほのが Jの名前を忘れたなんて 嘘よ。 初めての男を しかも 最高のセックスをした相手のことなんか 忘れるはずないじゃん」
ソーセージの種類を選びながら 純子ちゃんが言う。 こんな場所でする話じゃあないけど。 純子ちゃんも 同じこと考えていたんだ。
「きっと ひどく傷つくことがあったのだと思う」 粒マスタードの小瓶を手に取り わたしも言った。
「そう。 何か大きなものを失ったとか。 ほのにとって とっても辛いことがあったのだと思う」
それは 今日は その話には触れないでおこう、という 暗黙の了解だった。
恋愛、って やっかいだよね。