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Kiss Again and Again
第10章 裏切り
翌日曜日の朝食は 樹さんが用意してくださったもので 豪華だった。
こんなことしていただいたら 病みつきになりそう。
「あゆちゃんって さぁ そのスレンダーボディのせいもあってか 男が 何かしてあげたい、 何か手助けできることはありませんか、みたいに思わせるところが あるんじゃあない? だからぁ 僕にできることはありませんか? 抱きしめてほしいとか?」
「いいえ 樹さん。 今 いい男には シールドバリア張り巡らしているので。 せっかくですが 何もございません」
「じゅんから 何かよくないこと 聞かされた?」
「いいえ。 そのいい男オーラが 今のわたしには 毒牙としか思えませんから」
「そうだね。 今は無理でも 必要とあらば いつでもお声がけください」
「ないと 思います」
「じゅん。 お兄様って 傷ついている女なら 誰でもいい、とか ある?」
「ある、かも」
「お前も 同類だろうが。 じゅんには悪い癖があって 駄目男が好きなんだよ」
「あゆぅ こんなのがいてもよかったら いつでも またお泊りにおいで」
「あゆちゃん こいつがいなくても いつでもお泊りにおいで。 大歓迎だから」
家族、って いいなぁ。 じゅんとお兄さん さいこー。