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Kiss Again and Again
第11章 兄 妹
「ほのは ひでくんと2年以上も付き合って そんな感じにはならなかったの?」
「ひでって 医学部じゃん。 なんか上から目線なわけよ。 私的には その俺様な感じがよかったんだけど・・・ それじゃあ 賄いきれないところもあって」
「この前の あゆとじゅんのお兄さんの姿を見て こーゆーの 求めていたかも、とわかった」
「えっ? 何を求めていたって? 無謀さなわけ?」
「無謀、というか まっしぐら、というか 駆け引き無し、というか。 むきだしの純情というか」
その言葉の意味を考えていたら 二人は わたしを見ていた。
「なに?」
「約一名 ”あゆちゃんからデートに誘われた”と浮かれていたけど どーなの?」
「わたしから誘ったわけじゃあないけど」
「あゆは どーなのよ?」
「うん。 デートは楽しかった」
「いやいや・・・ 男の方の気持ちはミエミエなんだけど あゆはどーなのって」
「いま・・・ 結論ださなきゃ・・・ だめ?」
「結論なんて ださなくたって」
「ほの まって。 あゆの言いたいこと わかるかも。 ぐいぐいこられて 自分の気持ちを味わうヒマがない?」
「だって・・・ 海と別れて まだ3ヶ月だよ」
「充分でしょっ」
「本来のわたしだったら まだ 毎日泣き暮らしている」
「泣き暮らしていないのは たつにぃ効果なわけか」
「・・・そっかぁ・・・ 樹さんのお陰は大きいかも・・・」
「いいっ。 それっ いい。 じゅん 私は 次はあゆりんみたいな恋をするよ」
「セックス無しだよ」
「うっ・・・ それは おいおい考える」
「んで、 高田さんは どーよ? ああいう痩せた眼鏡くんが 意外とだったりする?」
「はい。 絶倫」
「やっぱしぃっ。 なんて期待通りなの!」
宴はたけなわ。
女同士の セックス談議に 夜が更けてゆく。