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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉
「とっても 逢いたかったです」
「僕も。
こうしてほしかった、って 言って」
そうなんだけど・・・ 言うの?
樹さんを見つめながら ためらっていると
「言わないつもり?」
低くて深い声。
指が さわさわと背中からお尻に移動する。 こうして触れられるだけで 全身に鳥肌がたつ。
樹さんという蜘蛛の糸に囚われ 不安のあまり 無心に羽をばたつかせて逃げようとしていたのに。 粘着力を思い知り 逃げることを諦めかけている。 諦めたとしても きっと 不安は消えない。
舌が 乳房から ウエストへと下がり お臍を舐めた後 力強く広げられたそこへ辿りつく。
足先まで 震えが走った。
「あっ・・・ いやだ・・・」
腰を捉えられ 逃げられない。 空しい羽ばたきは この巣の主を歓ばせるのを知りながら つい口走ってしまう。
どこまでも力強く 更に大きく開かれる。
その舌の熱さが 風邪のせいなのか 欲情のせいなのかわからないまま 舐められると 溶ける。
「これは いやなの?」
花びらを 吸いながら移動する。 一番敏感なところは 舐めながら吸う。
「あぁぁぁ・・・やめて・・・」
「ここは やめてほしくなさそう」
ほんの少し前に 達したばかりなのに もう階段を昇りはじめている。
「まだ いっちゃあ だめ」
樹さんのキスは また独特な匂いがした。 そう・・・わたしが溢れさせたものの匂い。 それは恥ずかしいのに 興奮を煽る。