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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉
左脚を抱えあげると 激しく前後しはじめた。 階段の頂点は まだ見えないけど すごいスピードで 駆け昇ってゆく。
「あっ あっ いやぁ・・・」
「いや? そんなに いや?」
樹さんの動きの激しさに 身体が 上へ ずり上がってゆく。
稲妻が 見えたような気がした。
樹さんの 身体がこわばる。
ふたりの力尽きたような身体が重なり合う。
樹さんの背中を ゆっくり撫でると 愛おしさが込み上げる。 この時間のたゆとうような感覚が 穏やかに好き。
「一か月分 焦らすつもりだったのに」
「作戦 失敗?」
満たされた優しい笑顔。 首筋におりてくるキス。 素晴らしい時間。
樹さんが ティッシュできれいにしてくれた後 脇の窪みに頭を押し付け 眠った。 深く満たされた眠りだった。