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Kiss Again and Again
第4章 デート


 2年生になった。
 前期の授業が始まった。

 毎日 電話することを約束して 一人暮らしを また始めた。
 大学にもどれて ほっとしていた。
 不安は尽きないけど。

 新入生は すぐわかった。 去年の自分たちも こんな風だったのかと 純子ちゃん、ほのかちゃんと笑い合った。 自分たちは 溶け込んでいるつもりでも 周りから見れば 野暮ったい新入生なのだ。

 ほのかちゃんは 医学部の人とつきあい始め 純子ちゃんは いつもマイペースで 気になる美術展や講演会へ ひとりでもでかけていた。

 わたしは 糸の切れた凧のように 大学という空をさまよっていた。


 高梨さんは 慣れない仕事 慣れない人間関係の中で もがいているようだった。
 高梨さんに 会いたかった。

 久しぶりに会った青木さんは 始めは ぎごちなかったけど すぐに今まで通りに接してくれるようになった。 青木さんの優しさは 拠り所だったので 今まで通り、というのは 本当にうれしかった。


 夜も 眠れるようになり 夢をみて 飛び起きるようなこともなくなっていた。



 「仲村さん 久しぶりだね」

 キャンパスの並木道を ひとりで歩いている時 突然 立花先輩に声をかけられ 驚いた。

 「映研 全然来ないね。 高梨が いなくなったから?」

 そんな会話ができるほど 親しくしていないのだけれど。 立花先輩は 平然と並んで歩き始めた。
 「そろそろ 新入生歓迎会のことも考えなくっちゃいけないから。 サークル おいでよ」
 立花先輩は 4年生のはずだから もうサークルの活動なんてしないのかと思っていたのに。 隣に並んで歩かれると 断ることができない。

 「高梨がいなくなっても 僕がいるじゃん」
 笑いながら言う。 こんなイケメンくんにそう言われると 普通の女の子は 喜んでしっぽを振り 参加するのだろうな。

 でも 高梨さんがいないサークルは 本当のところ それほど魅力はない。


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