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Kiss Again and Again
第17章 別れのとき
樹さんは パリのル・モンディアル・デ・ザール・シュクレで2位になり フランスの四ツ星ホテルからの引き抜きに いとも簡単に 日本を捨てた。
「雇われ店長だったのだから 未練はないよ」
「あゆちゃん これでよかった?」
さよならを選んだ男が言う。
純子ちゃんは 家族のようにわたしを受け入れ 「決して泣かないこ」なのに 分身のようにともに泣いてくれた。
純子ちゃんも 寂しそうだった。
「あゆと 姉妹になるのかと思ってた」