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Kiss Again and Again
第5章 はじまりのはじまり
ほのかちゃんが 元気よく
「んで あゆ した?」
「なにを?」
二人が 口を揃えて
「だーーーと 思ったぁ」
「えっ なに なに?」
「エッチしたかって聞いてんのっ。 あゆのことだから まだだろうとは思っていたけど。 とーぜんのよーに まだ、なんだね」
そんなこと・・・
キスが やっとなのに・・・
あれから 先輩とは 駅の改札で別れた。 「送っていく」と申し出てくれたけど また部屋に来られては・・・困る・・・かも・・・
その気持ちは 簡単に察することができたみたいで 先輩は
「じゃあ また火曜日に」と応じてくれた。
そんな答えに 土日には 本命様がいるから? と いつも思ってしまう。 苦しい恋はしたくない。
「ほのは もうしたの?」
「あったりまえじゃん。 エッチの相性が悪かったら 付き合う価値 なし」
「そーなの?」
「そーよ。 エッチの相性は 大抵のことに勝る」
「そーかなぁ。 私は 色んなこと知り尽くして 最後にエッチの相性かもね」
純子ちゃんまで すごいこと言い出した。
「じゃあ せっかく知り尽くしたつもりの後で エッチの相性が悪かったら どーすんのよ?」
「他のことと エッチの相性を天秤に架けて どっちをとるか 考える」
うっ・・・ 二人の話に ぜんぜんついて行けない・・・
「んで 今まで 天秤に架けた後 どーだったの?」
「ほぼ 別れた」
「じゃあ 初めに確かめておいたほうが いいじゃん」
「んーーーん。 知り尽くす、その過程を楽しめるから 今のやり方でいい」
「ねぇ じゅんは その人のこと好きなのに エッチの相性がよくないからって 別れられるの?」
「エッチの相性がよくない、っていうことは 他の事本来の相性もよくない、と気がつくわけよ」
「へぇぇぇぇ」
ついて行けなくても こんな話は 楽しい。