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Kiss Again and Again
第6章 はじまり
先輩の頭が肩の窪みに乗せられた。 熱い吐息が うなじにかかる。 髪の毛を 優しく撫でてくれる。 次第に遠のく痛みのせいもあってか この頭の重みが 愛おしい。
ゆるやかにその頭を抱きしめると 気持ちが あふれた。
「すき・・・」
「初めて あゆが 言ってくれた・・・」
えっーーー そーーーーでしたか・・・
そうですよね・・・ こわくて・・・ 言えなかった・・・かも・・・
「今日は 言わせてみせるっ、て 思っていたんだ」
「でも あゆは 全然 気持ちよくなかったでしょう?」
「言ってくれないかと思っていたんだ」
だって・・・ 先輩って 何でも持っていて わたしの”すき”なんて いらないかもしれないと思っていたから・・・
いらない、って素振りされたら どーしていいか わからないから・・・