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Kiss Again and Again
第6章 はじまり
目が醒めた。
朝だ。
隣で眠る人がいる。
カーテン越しに差す陽の中に 愛しい人の寝顔がある。
その美しさに 見惚れてしまう。
腰にまわされていた手を そっーとほどき コーヒーを淹れるために起き出そうとすると 先輩は目を醒ました。 急に見開かれた目に 驚いた。
「あっ・・・ ごめんなさい。 起こしてしまって」
「どこにいくの?」
「コーヒーを淹れようかと」
「もう少し こうしていようよ。 初めて一緒に迎える朝なんだから」
ほんとう?
こうしていても いいの?
お言葉に甘えて もう一度 腕の中にもぐりこんだ。
胸に頬を押し当てると 先輩の鼓動が聞こえる。 規則正しい生命のしるし。 その音に合わせて生きてゆきたい。