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陽炎日記
第4章 シスターいずみ
 「あ、悪魔。」
 力無く呟く眼前に肉の凶器を押し付ける。
 生々しい性交の残滓を見せつけられいずみは息を飲む。
 犯された。汚された。堕された。
 股間の痛みと見せつけられた犯行直後の凶器で全てを本能と理性で理解してしまう。
 「判るな?お前は今、神様の前で悪魔の贄になったんだ。」
 残酷な言葉に思わず顔を叛けるいずみの顎を掴み強引にこちらに顔を向ける。
 「痛いのと気持ち良いの。どっちが好きだ?」
 「?」
 突然の問いに理解が出来なかったのだろう。返事がない。
 パーン!
 振り下ろした平手がいずみの頬を打ち大きな音を上げる。見る見る間に左頬が赤く染まる。
 再び顔をこちらに向けさす。
 「痛いのと気持ち良いの。どっちが好きだ?」
 繰り返される質問にいずみの目に怯えが宿る。
 「き、気持ち良いの」
 ビンタを喰らって痛みに対する恐怖が刻まれた故の答え。そもそもマゾでもなければ痛みを選ぶわけがない。2択の形を取っているが最初から答えは1つしか残ってないのだ。
 いずみの横に座り思い通りの回答を紡いだ口に唇を重ねる。逃れようと身動ぎするのを腕力で押さえ込み舌を差し込み歯を、歯茎を、口蓋を優しく丁寧に愛撫する。
 1分、3分、5分と延々と続く愛撫にやがておずおずといずみの舌が動き応えてくる。
 舌を絡め合うキスが気持ち良い事は既に教え込んである。
 気持ち良い事は正しい事で、気持ち良い事を受け入れている間は痛い事はされない。
 一度舌が触れ合えば箍が外れた様に貪欲に絡めてくる。
 キスの主導権をいずみに明け渡し俺はオッパイに手を伸ばす。無惨な爪痕が残る肉丘を優しく揉みながら掌で乳首を転がす。
 ハフン、ハフンと顔に掛かる鼻息に甘い喘ぎが混ざり出す。
 身体に挟まれ窮屈な姿勢ながら左手で右の乳房を愛撫しながら自由に動かせる右手の指を細かく振動させて左乳房の上に鎮座する乳首を刺激する。
 余程刺激が強かったのか首が後ろに倒れ口が離れるなり
 「アァ~ン!」
 甲高い喘ぎ声が聖堂に響く。
 更に胸への愛撫を続けると一度枷が外れ抑えが効かなくなったいずみは身体を痙攣させながら息をするのも忘れた様に喘ぎ続ける。
 「オッパイ揉まれるの好きなのか?」
 唇で耳朶を擽る様に囁けばコクコクと小さく頷く。
 「聞こえないぞ!」
 無言の返事なんかを許す気はない。 
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