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陽炎日記
第1章 ポンちゃん
 女に言わせると「恐くて動けない」らしいが本当にそうだろうか?
 確かに足が竦む事はあるだろう。しかし愛液のお漏らしをして喘ぎ声を出してる女が性的快楽を求めてないはずがない。
 足が竦んだなんて性的被害者でいたい言訳だ。
 素直になれよ。
 俺がお前の性欲を解放してやる。
 一度両手をポンちゃんの身体から離すと両肩を持って反転させポンちゃんの背中をドア横の壁に押し当て今度はスカートの前から愛液で湿った右手を差し込みウエストゴムから侵入させて直にクリトリスを狙う。
 掌が繁った陰毛を撫で下ろし指先が濡れそぼった秘裂に到達する。
 米粒程の小さな小さなポッチを中指の腹で弧を描く様に撫でてやる。潤滑油はポンちゃん自身が分泌した愛液だ。
 乾燥した指で触られたら痛いだけだろうがしっかりと濡れた指先からは絶え間ない性的快感が送り込まれている筈だ。
 その証拠にポンちゃんは顔を真っ赤に染め上げ荒く短い息を吐きながら虚ろな視線を漂わせている。
 すっかりメスの顔になっている。
 これ以上刺激して盛大な喘ぎ声を上げられても面倒だ。俺は空いた左手でポンちゃんの顎を持ち上げると熱い息を吐き続ける半開きの口を唇で塞いだ。驚愕の為にポンちゃんの虚ろだった目に光が瞬時に戻る。
 俺の姿は見えていなくても痴漢されながら口を塞がれればキスされたと察するのに時間はかからない。
 慌てて首を左右に振り逃れようとするがガッチリと顎を掴まれていてはミリ単位でしか動かせない。可愛い抵抗だが少々鬱陶しい事に違いはない。お仕置きが必要かな?
 「ウ~~~~!」
 塞がれた口から圧し殺した悲鳴が漏れる。俺の中指と親指で挟まれたクリトリスを捻られて痛みと快楽の織り混じった電撃が脊椎を通り脳を直接揺さぶったのだ。
 眼を潤ます涙は痛みの為か?屈辱の為か?出来れば快楽の為であって欲しいがまあそれはないだろう。
 クリトリスへの責めをツネリからタイピングに移行するとポンちゃんの抵抗が弱まった。逆らえば痛みを与えられる。恐怖は思考と行動を停止させる。
 すっかり大人しくなった口内に舌を刺し入れてやる。可哀想に。素敵な男の子とムードの良いところで触れるかどうかのファーストキスを夢見ていただろうに。満員電車の中でクリトリス弄られながら俺なんかにベロチュウされちゃったね。
 
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